LESSON 12 / 12 · 聴いて、地図にする

好きな曲を分析してみよう

拍、まとまり、楽器の出入りを聴き、次の自作曲へ持ち帰る地図を作ります。

目安 60分PC+Chrome作品を育てるレッスン

やってみよう

  1. 利用できる音源をopenDAWへ読み込む。
  2. 拍を数えてBPMを合わせ、曲の区切りを探す。
  3. 区間と楽器をメモし、好きな工夫を1つ自分の曲で試す。

今日のミッション

「いつ、どの楽器が入る?」が見える曲の地図を作ろう。

次はopenDAWで。 操作手順は下を開こう。

openDAWを開く ↗
openDAWの操作手順・詳しい説明

今日やること

最後は、自分が好きな曲の「どうして好きなんだろう?」を探します。BPM、中心になる音、区間ごとの変化、楽器の出入りを聴いて、曲の地図を作りましょう。全部の音を聞き取る必要はありません。次の自作曲で試したいことがひとつ見つかれば成功です。

試す

1. 聴く曲と音源を用意しよう

自分が利用できる音声ファイルを使います。自作曲、本人から受け取った音源、条件を確認した配布音源などから、はじめは1分程度を選びます。配信サービスの音楽を無断でダウンロードする手順は使いません。手元にファイルがない場合は、外部のプレーヤーで聴きながら、下の地図を手元に書いても取り組めます。

openDAWを開くから新しい作品を作り、音声ファイルをタイムラインへ読み込みます。音声を置いたトラックを「参考曲」とし、ほかの楽器はまだ鳴らしません。

2. BPMの候補を手で見つけよう

曲に合わせて「1、2、3、4」と一定の間隔で数えます。15秒間に何拍たたけたかを数え、拍数×4 をBPMの候補にします。たとえば30拍なら120 BPMです。候補の速さをStudioへ入れ、メトロノームを鳴らして比べます。

波形を見ながら、最初にはっきり聞こえる小節の頭を選びます。曲に前奏の無音や拍の前の音があることもあるので、ファイルの左端が必ず1拍目とは限りません。音声のブロックを動かして、選んだ頭を小節線に合わせます。

8小節ほど聴き、メトロノームから少しずつずれていくなら、BPMを少し調整します。一定の間隔でずれ続けるときはテンポ、最初から同じ幅だけずれているときは置き始めの位置を見直します。生演奏などテンポが動く曲は、短い区間だけ合わせれば十分です。

3. キーは「候補」として耳で確かめよう

曲が落ち着いたところで止め、最後に帰りたくなる音を鼻歌で探します。楽器の鍵盤をひとつずつ鳴らし、その音と近い高さを探します。Cなど候補が見つかったら、Cメジャーの音やCマイナーの音を少し鳴らして、合う感じを比べます。

低いベースの最初の音や、最後の音だけでキーを確定しないようにします。途中で中心が変わる曲もあります。今日は「候補C、まだ自信は低い」のように記録できれば十分です。公開版Studioで自動BPM・自動キー解析が必ず使えるとはせず、耳と拍で調べます。

4. 区間と楽器の地図を作ろう

8小節などのまとまりを聴き、「音が増えた」「声が入った」「ドラムが止まった」場所を記録します。Aメロ、サビという名前がわからなければ、A、B、Cで構いません。

区間 小節・時刻の目安 聞こえるもの 前から変わったこと
A 1〜8小節 ドラム、ベース 少ない音で始まる
B 9〜16小節 A+メロディー 高い音が増える
C 17〜24小節 声、コード、ドラム 音の層が厚くなる

この表は説明用の例です。自分の曲を聴いて書き換えます。Studio内で区間を見えるようにするには、音を入れない楽器トラックを「曲の地図」として作り、区間の長さの空ブロックを並べます。各ブロックを右クリックの Rename で「A すくない音」「B 声が入る」などへ変えます。ノートは入れず、このトラックをMuteにしておきます。元の音声を切る必要はありません。

短い説明

分析は正解の名前を当てるクイズではなく、聴いたことを次に使える形へ残す作業です。BPM は速さ、キー は中心音と音のまとまり、構成 は区間の順番、編成 はどんな楽器が鳴るか。第1回から作ってきたものが、好きな曲を聴くときの手がかりになります。

ミッション

区間を3つ以上に分け、各区間で聞こえたものを2つ以上書きます。最後に「自分の次の曲では、サビ前の1拍を休みにする」など、実際に試せるアイデアをひとつ選びましょう。音源やメロディーをそのまま配る必要はありません。

困ったとき

  • 60か120か迷う:半分・2倍のどちらでも拍を感じられることがあります。ドラムの2・4拍目や小節のまとまりも合わせて比べます。
  • ずっと拍が合わない:一定テンポでない曲かもしれません。まず4小節だけに範囲を絞ります。
  • 楽器名がわからない:「低い音」「チッと鳴る音」「長く伸びる音」のように、聞こえたまま書きます。

保存・次回

分析用の作品と地図を保存します。第三者の音源を含む .odb は、自分で許可条件を確認できる範囲で管理し、教材サイトなどへ再配布しません。BPMとキーの候補、まだ迷っている点、次に試すことを残したら全12回の完成です。次は第2回のビートへ戻り、見つけたアイデアを入れた新しい4小節を作ってみましょう。

困ったとき・画面との対応

本文は2026年10月30日の公式マニュアル・公開ソースに基づきます。実画面での制作操作・発音は確認待ちです。確認範囲を見る

ウィジェットは元のDTM教材から移した独立した練習ツールです。openDAW本体の操作画面とは異なります。Track LabはPC向けです。